mikoyan358

カサブランカのmikoyan358のレビュー・感想・評価

カサブランカ(1942年製作の映画)
4.5
2009/1/11鑑賞(鑑賞メーターより転載)
ストーリーにそれほど厚みがあるわけでもなく、描き方も偏りがあり時代を考えるとプロパガンダ臭が漂う。普通の映画ならちょっと背中が痒くなるようなキザな雰囲気とセリフばかり。でも、超絶的な美貌のイングリット・バーグマン、野暮ったいのに男としては憧れるほかないハンフリー・ボガートの存在感、異国情緒、悲しくも美しい恋愛描写。この映画はそんな「行き過ぎ感」が許せてしまう数少ない作品である。十代の初見時よりも三十代の今観た時の方がより心に染みる、歴史を飛び越えて好きになれる大人の名作。
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