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シュガーランドの亡霊たちのまるまるのレビュー・感想・評価

シュガーランドの亡霊たち(2019年製作の映画)
3.0
アメリカ。2019年。
短編21分。

中学からつるんでた仲間の一人がISISに行った。
孤独だった黒人の彼をムスリムに誘ったのは俺たちだ。
俺たちはアメリカを享受している穏健なムスリム。
あいつは一人過激派となり、混迷極まる中東に身を投じた。

そんな彼らが、あいつについて語るドキュメンタリー。
アイツを心配してるのか。
自分を心配してるのか。
傷ついてるのは自分たちか。
それともアイツか。
恐れの対象はISISかアメリカか。
彼らはアイツの為と言って、終始お面を被ってカメラの前に立つ。

日常にうっすら粘っこく差すISISの影。
そんなアメリカ、ムスリムの人達が透けて見えるような気がする映画。
結論めいたことは一切言及せず。
解釈は見る側に委ねられている。
んだけど、彼らの言い分だけで繋げるドキュメンタリーってどうなのかなぁ?
言ってる事を額面通りには受け取れないなとは思ったw
何が彼らにそう言わせるのか?
ってところに、アメリカのムスリムが置かれてる立場が出てるんじゃないかなぁ。
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