2015年、ラグビーワールドカップで日本が南アフリカに勝利したその努力と執念の裏側。
セミドキュメンタリーという再現ドラマとインタビューを掛け合わせたあまり見ない手法の映画。しかし今作はそれが悪手。再現ドラマの俳優の演技が酷過ぎる。台詞は棒読みだし表情が無いし。そこをちゃんとして初めて作品になるのであって、実際の試合映像で誤魔化してるだけ。
でもその試合映像が本当に感動……。それまでの監督の指導と選手の苦悩があるからこそここまで来れたんだなあと。監督から送られる激励の言葉も沁みるし、リーチ・マイケル選手のドローではなく勝ちに行く選択もかっこよかった。
題材の力強さに見合ったものを用意出来てないのはどうしようもないけど、映画としての完成度ではなく、監督と選手、それに関わる人々に対する思いを込めての点数に。
監督以外が似てなさすぎる。