このレビューはネタバレを含みます
思っていたよりもずっと暖かく、ユーモラスがありました。
(あと、長澤まさみの出番が少ない)
実直で不器用な三上を、見放していた人々も手を焼きながら何とかしてあげたいと思う。
それに対して三上も答えたいと奮闘する。だけどその過程ではやはり誰かが排除される。生きるためにはそれを呑み込んで行かなきゃいけない。
世知辛い世の中でも人の善意は無くならないんだな、と少し希望を持たせながらも、全てを掬い上げることはできない現実がきちんと描かれているのが良いなと思います。
役所広司の、対立する感情・感情の高低・感情の堪え、の表現力は本当にすごい。
ヤクザと家族も見ました。似たテーマが同時期に違う方向性で扱われているので興味深かったです。