このレビューはネタバレを含みます
就職が決まったと言われたときの六角精児の反応がよかった。スロースタートでいいんだよっていう台詞が心に沁み渡って号泣した。
ラストのカヴァレリアはずるい…。涙が止まらなくて、安田成美と役所広司の会話は聞こえてもスクリーンはほとんど見れなかった。
今の世の中に確実に存在している、一度レールから外れたら、という点。レール通りの人には優しく、外れた人には厳しい点。自分も、勿論犯罪ではないけど、レールから外れたことがあるから主人公に自分を重ねてしまい、そこから見える景色に共感した。
序盤は作品のタイトルの意味がわからず、皮肉が込められてるのかなと思ったが、ラストでタイトルが出たとき、意味がわかったような気がした。
役所広司はきっと何かの賞を受賞すると思います。
あと、長澤まさみが役所広司の映像を見て、ニヤッとするシーンがありましたが、ニヤッとする前の表情が印象的でした。