ちょりちょん

すばらしき世界のちょりちょんのネタバレレビュー・内容・結末

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

役所広司さんすごい。
周りを囲む俳優さんも凄く上手くて完璧だった。

身元引受人の弁護士さん夫婦やさしいね。

出所後。刑務所でやってたから裁縫が得意。剣道の道着を縫いたいって目を輝かせていたけど、今時そんな仕事もない。仕事を探して公衆電話でかけ続ける。
刑務所から出て暮らすことの難しさを感じる。

そんなおじさんが会いたいのは母親。
施設に預けられていたけど、母は迎えに来ていたはず。
ピュアなわけないんだけど、外の世界に少年の心のまま出てきたおじさんって感じで、生きづらそうだった。
免許は切れてる、高血圧で倒れかけるしで働けない。口調が九州のヤクザのまま。
すぐカッとなってしまって、後悔。

太賀さん演じる小説家を目指す青年が取材で、「人を傷つけたり、悪いことしてるって自覚なかったんですか?」みたいな気になってることをサラッと質問してくれて、ヤクザは謎の貫きがあるんだなと思った。

介護施設で働けるようになって、スーパーの店長の六角さんも優しくて泣けるよ。

「カッとなりそうになったら私たちの顔を思い出して。」
世界は、おじさんにはあまりにも生きづらかったんだな。。世界はすばらしいと思って、天国に行ってくれてたらいいな…
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