このレビューはネタバレを含みます
今、観終えた。
何と言うか…やはりラストよ。
立ち、うずくまる、三上を想う人たち。
そして青い空へカメラは移って…
「すばらしき世界」のタイトル文字。
ここ、
とても気分が悪くなってしまった。
皮肉なのか何なのか
整理されていない頭では解釈すらできていないけれど…。
途中から妙にわかりやすい描写や展開が続き始めて、あ、これ最後嫌な予感がする、と思っていたら。
いくらか都合が良過ぎるようにいい人が周りに集まってきていて、三上の人柄や「世の中捨てたもんじゃないな」と素直に受け止めるには、既にこの映画に対して個人的に危険信号が点っていた私には難しく。
現実が甘くないことはもちろんわかっているが、あまりに趣味が悪いアプローチのような気がした。特に介護施設で自分を抑えるシーンは思い出すと動悸がする。
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あまりにリアル、
それだけに私の心は受け止めきれていないのだと思う。三上について記録しておきたいのに、思い出すのが辛い。
時間を置いたら、冷静に、考えた方がいいことがわかるかも知れない。
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こんなに拒否反応が出てしまう程、つまりは役所さんの演技が素晴らしかった…三上という人間にどっぷりハマってしまった。
もちろん他のキャストの皆さんの演技とても素敵でした。仲野太賀さん、今後の作品も楽しみだなぁ。