久々に良質なワンシュチュエーションスリラー。人間の業に焦点を当てたストーリー。露骨で痛々しくて辛いです。
現代というか文明というか人間の種そもそもというか、業の大海にきらりと光る美しい心が垣間見えて好きです。
賢者さまがいたりするところが、施設そのものが人の采配でどうこうしているモノではなく、神の目線で人類の縮図を作ったかのようなシチュエーション。
果たして彼らの行動に意味はあるのか、メッセージは誰に捧げたものなのか。あれこれ考えてしまいます。
彼の行動はあの施設の中で初めての行動なのか、他に出来ることはあるのだろうか、どの状態が戦争や飢餓のない平和な状態なのか、そんな事を考えると楽しくなってきます。よかったです。