はみ

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像のはみのレビュー・感想・評価

3.8
映像も音楽も漂う雰囲気も、北欧の映画特有の深みのある作品だった。
画商として大きな賭けをした主人公だったが、最後、美術館から無署名に対する返答で「画家がサインをしなかったのはおそらく聖画として描いたからで、個人よりも全体、誇示よりも謙遜を選んだからでは…」というメッセージが物語の転換になっていると感じた。全てを投げ打って手に入れた絵画「キリスト」を見つめる主人公の表情に、商いよりも大切なものを見つけられた充足感があったように見えた。
因みにタイトルの副題はない方が… シンプルに「ONE LAST DEAL」でいいのではないかと…。
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