このレビューはネタバレを含みます
面白かったんだろうけど、ロマンス編が良すぎたし、好きすぎたので若干の期待はずれ。
魅せ方の手法を変えた結果、ちょっと物足りなさを感じてしまう。今までは伏線をあまり見せずに、ネタばらしで｢嘘やん！？｣と思わせるのがメインだったが、今回は伏線をわざとこちら側にバラして、肩透かしを食らわせた後にドデカいのを一瞬だけ見せてくるという手法。個人的には、ずっと驚ける方が好きなので、前半がわかりやすすぎて、｢は…？つまんな…｣って気持ちが最後だけでは拭えなかった。
ただ、メッセージ性をすごく感じる映画だった。個人的には、コックリのマイ・フェア・レディやシンデレラのようなストーリー、赤星とダー子たちのトムとジェリーを彷彿とさせるような描写や関係性が、素敵なオマージュだなあと思わせてくれた。
新人女優の魅せ方としてはこの映画を超えるものはないんじゃないかというくらい、コックリこと関水渚を魅力的に映していた。長澤まさみの、主役なのに脇役に見せるとい演技は良すぎ。
ビビアン・スー綺麗すぎるし、演技も上手いのに、他の兄弟はカタコトじゃないのに1人だけカタコトなの違和感。統一して欲しい。
三浦春馬、良かった。
竹内結子は歳とってから、演技力の振り幅ねえなあって思ってたけど、やっぱりあの笑顔は国宝級だなと再確認。
コンフィデンスマンJPを見たい人にとっては、正直面白くないと思う人が多いだろう。ただ、1つの映画としてはよく出来ていた。期待しすぎるのも良くないと実感。
