ちゃかえ

花束みたいな恋をしたのちゃかえのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.5
初日舞台挨拶付き鑑賞

この作品、ただのほんわかラブストーリーではないです。
なんかむず痒い照れ笑いやひりっとした切ない気持ちになりました。
精一杯の恋をした事のある人なら、きっとなんとも懐かしいというか、痛痒いけど愛しい痛み・苦みが甦るのではないでしょうか?
まさしく『恋』物語。

さまざなオシャレなポップカルチャーに彩られ、ステキな俳優陣が演じてるけど、わたしには他人事の様なステキ〜という部分より、生っぽい気持ちが優ってむず痒い照れ笑いがかなりでてしまいました。

あの頃の相手を好きって精一杯の想いは、真っ直ぐであるけれど、相手を透かしてどこか自己愛であったと思い知らされて、恋と愛は一緒の様で厳然とした違いがあると改めて気付かされました。
恋が浅いとか愛が深いとかじゃなく、恋は恋で一生懸命心も体も使ってしたからこそ、、っていうものが絶対ある。
だから、絶対精一杯恋をできる時にしたらいい。今は物理的になかなか恋が出来にくいけど、全身で人を好きって表現しあえるって本当にしあわせな事だと思います。

その幸せをすごくナチュラルに表現して、ココロに染み込ませて想い出せてくれるこの作品の言葉やお芝居に感謝しました。最後の涙のシーンでさえほろ苦いビターチョコのような甘露な美しさがある作品です。

主演の菅田将暉さんがおっしゃってた、どんなかたちでも(DVDなど)観ていただいて心に届く普遍的な何かを受け取って貰いたいと思いました。今のこの時期だからこそ、そうゆうものが必要な気がします。






いろいろあり久しぶりの映画館
舞台挨拶でもコロナ禍でのエンタメについて製作側の方々の言葉があったけど
きっとどんな状況でも創造力・想像力は湧いてくるし生きる糧になると信じている
…なんて、ズブの素人が ただの観客がここでほざいている
けっこう荒んでいたのだなぁと実感する
ちゃかえ

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