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花束みたいな恋をしたのtottsunのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.9
「花束みたいな恋をした」🎬11
ある晩、終電に乗り遅れた大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、東京・京王線の明大前駅で偶然出会う。お互いに映画や音楽の趣味がよく似ていたこともあり、瞬く間に恋に落ちた二人は大学卒業後、フリーターとして働きながら同居を始める。ずっと一緒にいたいと願う麦と絹は、今の生活を維持することを目標に、就職活動を続ける。
普段邦画の恋愛映画なんて全くと言っていいほど観ないんですが…
色んなところで映画鑑賞するたびに予告を見てきて、気になった上レビューでの評価が高いので鑑賞してみました。
2020年から遡る形で作られているので、ついついその時自分は何をしていたのだろうかと思いを馳せてしまう。
恋愛ってどうしても記憶と根強く絡み合っているものだから、自分の時のことを思い出しながら観る人も多いのではなかろうか。
自分は同い年の人とまともに続いたことないので、結局気がつけば10も上の旦那さんと結婚したわけだけど…愛だけじゃ生きていけないよね。
私の両親は若くして自営業を起こして、家を買ったりしたため絹の両親のように、ちゃんと仕事してお金を稼がないと人間として終わってるという考えの持ち主で散々「手に職をつけろ」と言われて生きてきて、そのうえで専門学校を選択したわけだけど…
頭が硬すぎると否定していたはずなのに、なんだかんだ絹のように自由に走ることはできず…私は結局麦のようになってしまったんだなと認識した。
あー、大人になってしまったのだろうか。でも、フリーターであんな立派な家住める?あんな立派なご飯毎日食べられる?猫と生活できる?なんてドライな私もいた。
そもそも、恋愛感情の延長線上に結婚はあるのだろうか?それともまた別のもの?気がついたら入れ替わってる?
自分たち夫婦は?色んなことが頭を駆け巡った。
正直あんな状態ならもっと早く別れても良かったんじゃない?なんてここでもドライな気持ちになった。
結婚はゴールじゃないよ。スタートなんだから。
もしかして私って冷たい人間!?
うちのオンボロアパートのポストに入ってくる豪邸マンションのチラシ毎回ゴミ箱に捨てながら笑ってしまう。
あつあつの「さわやかのげんこつハンバーグ」は超美味しそうで、恋しくて震えた。
私的には☆☆☆.9かな。
噂のパンフレット買いました!
表紙をはじめ、中身のデザインは超ツボでした!
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