まず声を大にして言いたい。
これは100年先にも残すべき大名作だ!
人は環境によって生活も性格も変わってしまうし「変わる」ことは不可避とすらいえる。
今村夏子さんの「ピクニック」を読んで胸を打たれた過去のムギと何も感じなくなった今のムギの様に...。
それを退化というか成長というかはわからない。
それでも過去があるから今があるのだから、どんな過去も愛おしいということを教えてくれた本作は私にとっては偉大だった。
伏線の使い方やシーンの被せが上手すぎるよね坂本裕二さんは。
いちいち胸を締め付けるというか掻き乱すというか。