Onions

花束みたいな恋をしたのOnionsのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

坂元さん、土井さんのこれでもかというほどの、感情の拾い上げ。怒涛の恋愛あるある攻撃。男女が出会い、別れるだけの構造的にはシンプルな物語なのに、まるで二人と一緒に5年間過ごしたような濃い2時間になる。笑
ララランドで感じたあの感情とちょっと似てたかな。

言いたいことは本当にたくさんあるんだけど、物語の二人と私の学年が一年しか変わらないせいか、すごく入り込みやすい。

そして本当に共感したのは、人の心は何かをきっかけにして、大事にしてたものを簡単に捨てれるようにすんなり変化しまうという事と、相手のことを大切に思っているのに別れる選択を選ばなければいけない時があり、その時は苦しいけど、実は最もお互いにとってよい別れ方なのかも、ということ。

麦が、今まで感動していた物語、音楽とかのカルチャーにもう良さがわからなくなって、パズドラしかやる気でない、って言った時、同じことを思ったことがあってそれが私だけじゃないと思ってなんか安心した。
なにより自分にがっかりするけど、もう感じなくなった心を戻すのは難しい。気づいた時本当に悲しいんだよね。
そして、別れる前、お互い全てをわかっているのに、カラオケで楽しく過ごすところ。別れたのに、その後楽しく過ごせるところ。恋愛ってはっきり始まりと終わりがあるようで、本当は終わりなんてぼんやりしていて、一度得た絆は後々の人生や性格に知らない間に影響しながら自分に残り続ける。恋愛の責任重いな〜

サブカルネタの嵐がえげつなかった。
まずミイラ展は私も興奮したよ、絹ちゃん。そして、マニアックな映画にショーシャンクあげるやつ、一回は出会うよね。

細かいセリフは覚えてないけど、恋愛は一つを共有することじゃなくて、それぞれの中にある一つずつものなんだってことが全て。
劇場ほとんどカップルだったけど、カップルで見に行った人、カップルになる前の微妙な関係の時に見に行った人の心中を想像すると私は耐えられませんでした。お疲れ様です。笑
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