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花束みたいな恋をしたのmarFyのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.0
知人から「お前も気に入りそうだよ!」と薦められての鑑賞。
「周りはカップルしかいないのでは?」と若干1人でのシアター突撃には躊躇しましたが、思ったよりも同性での鑑賞が多く安心(?)した。

シンプルに恋愛映画としても、2010年代後半サブカルチャーの見本市としても、クリエイターに憧れる若者の理想と現実を描いた作品としても楽しめる。
若い男女の恋愛の酸いと甘いが描かれていて、自身の経験と重ね合わせる人も多いんだろうなぁ、なんて。
後半にかけて菅田将暉演じる「むぎ」が、仕事に忙殺される中で自身の感性が徐々に死んでいってる様がリアルで、個人的に見ていてとても辛かった。
けれども、最後はすっきりとした終わり方で、多摩川の夜風にあたっているみたいな余韻を噛みしめて家路につけた。

あの2人は「あの終わり方ってどうなのよ!?」なんて、ビターエンドを期待してそうだけど(笑)
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