観て良かった！！苦手なジャンルかと思って敬遠してたが自分が尊敬する方が最高だったとレビューしていたので観ることに。
正直に話すと自分は、人と付き合った事なんて無い。それに主人公の2人ほど頭も良くない、本もほとんど読まないし文化人じゃない。
ずっと地方住まいで高卒で働き始めたから2人の気持ちなんてちょっとも分かるはずは無かったハズなのに…どこか勝手に仲間意識を持ってしまうぐらいのめり込んでいた！
2人ともウェイウェイやってる東京の人…の影でひっそりと生活する東京の文化人で、そんなメインストリームに対してちょっと捻くれた感性(笑)を持っていたからだと思う。
ひっそりと生きていた2人が仲間と出会えて更にそれが発展していく様を描く序盤は素直にめちゃくちゃ嬉しくて憧れも抱いた。なんなら序盤でちょっと泣いたほど。
それが段々と離れていくのを観るのが辛かったのだが、それ以上に辛かったのが変化していく感性。勝手に自分が持った仲間意識からどんどんと遠ざかっていくようで心を引き裂かれた。
切ないながらも2人が過ごした時間を全肯定できる結末はまたも涙を、さらに笑顔をくれたと思う。
色々な憧れや共感、すれ違う切なさだけでなく近年の日本のリアルが内包されていたこの作品、観れて本当に良かった。
