令和アベックのマンネリ化を描く再現ブイ。
5年も付き合ってるのに事件らしい事件が起きない、そんな畳み掛けるような緩急の『緩』の暴力に120分耐えられる猛者しかこの映画を観てはいけない。
小学生の時、夏休みの自由研究で蚕(かいこ)の幼虫の観察日記をつけてたんですが、夏休み終了前日に死んでることに気付き、というかコイツがいつから死んでるかも定かでは無い為、休暇31日うち30日を虫の死骸のデッサンに使った可能性を突き付けられ絶望した記憶が走馬灯の如く蘇り胸が張り裂けそうになった(最終日に成虫になったことにして提出しました)
さらに、若者のリアリティーを追及しようとするあまり随所に芸能、書籍、ゲーム等のあるあるネタをぶっこんでくる為、基礎知識無しだと光の速さで置いてけぼりを食らいます。
明智光秀を知らずに本能寺の変を語るようなものです。
自分には合わないことは百も承知の上で鑑賞したので時間を無駄にしたとかそういうのは無いんですが、ジャケットで食ってるのがハイジに出てくるような伸びるチーズのパンかと思って期待してたら何の変哲もない焼きそばパンだったので無性に腹が立った。
唯一よかったのは、おそろの入れ墨入れた後別れるとキツいっていうのが老若男女問わず共通の認識だってことで、この部分だけをタトゥーショップの待合室とかで流せばいいと思った。
歯医者に置いてある喫煙者の歯の写真より抑止力として効果的です。