存外に刺さってしまった… 孤独に趣味を消費してきた人間が渇望してやまないファンタジーめいた運命的片割れとの邂逅、たまらんよ死んじまう びったびたにビターな着地点も含めとても面白かった
それにしても劇中で主役カップル二人が「世の中は今村夏子の『ピクニック』を読んで何か感じる人と感じない人の2種類だ」みたいなことを言うもんで、まあまんまと読んでみたわけだけど、てっきり細かな人の機微を拾うようなお話かと思ったらえらいひたひたに不穏なお話で、これを試金石に持ってくるこの二人(ルビ:坂元裕二)って…とは改めて思った