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花束みたいな恋をしたのliamのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.3

監督は「罪の声」の土井裕泰。出演は「浅田家!」の菅田将暉、「駅までの道をおしえて」の有村架純、「望み」の清原果耶、「十二単衣を着た悪魔」の細田佳央太など。

ある晩、終電に乗り遅れた大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、東京・京王線の明大前駅で偶然出会う。お互いに映画や音楽の趣味がよく似ていたこともあり、瞬く間に恋に落ちた二人は大学卒業後、フリーターとして働きながら同居を始める。ずっと一緒にいたいと願う麦と絹は、今の生活を維持することを目標に、就職活動を続ける。

所々のシーンは非常に良い。恋愛の普遍的で良いところがでている。一緒に共通の趣味を楽しんでいたり、一緒に散歩をしたりとみんなが憧れる恋愛がある。

共通の趣味があり意気投合していた2人。そんな2人も時代が変わり、立場が変わっていくにつれてすれ違っていく。
そして共通項だった趣味も次第に興味が薄れていく。

あと有村架純が本当に可愛い。少し痛いキャラではあるものの、髪型も最高だし雰囲気が最高。

この作品はポップカルチャー好きにはたまらないものになっているかと思いきや、そうではなく恋愛に特化している映画だった。
なにか分かっている感じを出して分かっていないような内容。現実味を感じさせるようで、少し実態とズレている内容。そんな内容になっている。
今作におけるポップカルチャーはあくまでフックであり、本当に描きたいのは恋愛の素晴らしい瞬間なのだろう。

また台詞がこそばゆい。観ていてどこか恥ずかしさを感じたのは自分だけではないはず。登場人物全員が少しずつダサく感じるのはそのせいかも。

刺さる人がいる意味は分かる映画。
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