ひなこ

花束みたいな恋をしたのひなこのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

空気感がすごく心地いい作品!
ちょっと鼻で笑っちゃうくらい何でも合う2人だから、有村架純演じる絹ちゃんは、きっと自分が映画の主人公になったみたいな気持ちだったんだろうなと想像できる。
学生時代、ずっと受け入れられなかった現実に、そろそろ目を向けなきゃいけなくなってきて、彼氏はどんどん現実に染まっていって、でももうちょっと目を背けたかったんだろうな〜、30歳過ぎたらまた結果は違ったかも。

絹ちゃんの生き方と選択には、すごく勇気づけられる。
まぁ映画だけど、私以外にも学生気分で生きていきたい人がいるんだなぁって思える。しっかりしなきゃ、大人にならなきゃって焦るけど、本音では好きなコト、楽しいコトだけしてワガママに生きていきたい。
人生とか社会って、苦しい想いとか努力した人だけしか生きてちゃいけないのかな?どうせみんな死ぬんだから、その人生、なるべく長期間で幸せでいられたほうが良くない?


この映画で2人が付き合う前、浮かれながらも、絹ちゃんは終わりが来ること、麦くんは合わない部分もあることを気づいていた。けど、2人とも気付いてないフリをしてた。
全部、運命に見えたけど、それは2人が仕立てあげただけだったのかも。最終的に2人とも仕立て上げるのをやめたから、別れることになったのかも。
こういうのが怖いから、大切な人ってなかなか作れないよね。
ひなこ

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