甘やかされていて、わがままな少年。そんな彼に振り回される、大人たち。そう片付けてしまうこともできるのだろうけれど、そもそも少年自身に"Fucked up"と叫ばせてしまうような境遇を強いたのは、いったい誰だったのだろうか。
大人が思うよりもはるかに、子どもたちは多くの事を見て、考えている。大人は大変だが子どもだって大変。とは言っても、お互いの大変さなんてコミュニケーションを通したって分かりあえるものではない。だからこそ大変なのである……って。何言っても全部綺麗事さ、Blah Blah Blah〜
アメリカ各地で拾われる子どもたちのインタビューでの言葉のほうが、よほど心に響く。台本はなかったのだという。主役2人を取り巻くフィクションが霞むほどに強い印象である。