ホアキン・フェニックスの真骨頂ってこゆことなのかも。
クセすご俳優としてのイメージが定着してるぶん、こういう普通の役を演じた時の輝きがすごい。
もちろんそれは本人の力量があるから故ではあると思うんですが、観客としては新鮮さやギャップを感じたりするので観ていて楽しいです。
さて、作品はというと、甥っ子との短い共同生活を通しておじさんの成長や甥っ子との心の交流を描いた作品。
甥っ子がなかなかクセ強めなんですが、具体エピソードは違えど、万国共通共感を得られそうな映画。
こういう解像度で子育ての大変さを描き出した海外作品って意外と観たことなかったので新鮮でした。
ホアキン・フェニックス演じるおじさんが感じることや戸惑うことも面白いのですが、甥っ子の母親が発する意見や考えやリアクションが一番観ていて引き込まれました。
劇中では甥っ子の様子について話すため、よく主人公とその妹にあたる母親は電話をするんですが、そこで日々の大変さや愚痴、諦めの感情や喜び、コツや愛おしさなど様々な感情を感じ取ることができて興味深かったです。
今までマイクミルズ監督の作品ってどれもハマらなかったんですが、本作は観てよかったなぁと。
大人も子育てで子供と向き合う上で格好つけすぎないってことも大事なんだろうと思えた作品です。