いくつも挟まれる街の風景やジョニーとジェシーを遠くから映すカットなど、画面の美しさに何よりも惹かれる作品だった(音が重要な作品であるにもかかわらず…)。
主人公ジョニーの丁寧さ誠実さがすごく魅力的で、私もこういう風になれたらいいなあと思わせてくれるものでした。人生はビギナーズも観たのですが、静かに喪失感と向き合う穏やかで少し不安定な人間を描くのがうまいのではと思いました。監督ご自身の経験が活かされてるのかな。
個人的にはインタビュー要素がちょっと違和感で、子どもたちからこんな言葉がホイホイ出てくるものかな？と思ってしまった。ジョニーがインタビューしている子どもたちという体なんだろうから、インタビュアーの腕がいいということなのか、意見を恣意的にピックアップしているのか(編集なんて全部恣意的だと言われたらそれまでなのだが…)、私が子どもというものを見誤っているのか…。
マイクミルズ監督の作品にはいつも何かしら違和感を感じる要素があって、最後の最後で入り込めないなあという気持ち。
