自分が親なら気が狂ってしまうかもしれいなと思うような、奇行、天邪鬼な態度。でも子供のそれらの行動にはちゃんとメッセージがある。
病気で離れて暮らしている父親、夫にも兄妹関係母子関係にも疲れてしまっている母親。
両親の不安定さがそのまま子供の土台を不安定にさせる。
目の前に抱きしめてくれる父と母がいれば、それが自分の生まれてきた意味そのもので真正面から存在価値を感じられる。
ジェシーはずっと自分の存在価値、意義を求めていたと思う。
どうやら精神的にどこかおかしいらしい父親、家族に手を焼いている母親。幼いながらに自分も父親のようになるのかもしれないと不安を抱いている、2人が愛しあった証が僕なはずじゃないの？僕の生まれてきた意味はどこにある？
僕が突然隠れても、バスに飛び乗っても僕を探してくれる？
2人にとって大事な存在であると確信したい
屁理屈や突拍子のない行動の裏にそんな寂しさがうかがえた。
子供の気持ちや、孤独感は見えずらい
ジェシーの描写はリアルだったと思う
この映画は詩や音楽に限りなく近い感じがした。
ジェシーの言うカモンカモン…も言葉そのものの意味以上に何か響いてくる。
全編モノクロの映像が、ジェシーのカモンカモンという言葉から感じられる、希望、雲間が晴れ、光が差し込むようなそんなイメージを際立たせていて、あの瞬間だけモノクロの画面が光っていたように見えた。
カモンカモンカモンカモンカモン
