大人に向けた最高の紙芝居
この映画を見て思った。この映画は僕達人間にしか作れないなって
映画というのは僕達にとっていつも曖昧だ。悲劇的で、説明的で感想的で、それなのにどこか他人事で、そんな世界を作ることを映画を作ることだと誰がが言った。でも、それを作っているのは人で、監督でカメラマンで見ている僕達で。きっとみんながみんなが今を必死に生きてて、この世界を生きてる。そう思えた映画だった。
技法や展開なんでもんは考える暇ないくらい心を打たれた作品に出会えたことに感謝したい。実はこの映画、昔映画館で見ようか迷ったことがあって、その時に見なかったことを感謝したい。今ここで一人で家で見るのがお似合いだからね。
子供っていうのは無邪気だとか、素直だなんて揶揄されがちだ。でも本当は色々考えていて、素直で前を向いていて、きっと色々考えていて僕達と変わらない違和感や悲しみを感じられるのだ。それはきっと大人になることで忘れちゃいけないことだし、人と向き合うことは、世界が狭い子供にとって当たり前に思えることなのかもしれないけど、それはきっと人間にとって必要なことなんだろうなあ。
世界は思った通りのことは起きない。思っていなかったことばかり起こる。
だから進め、先へ、先へ、カモン、カモン、カモン....
