このレビューはネタバレを含みます
服部樹咲さん…なんですかあの新人は!?
すごいな、あの新人。
雰囲気と役どころからちょっと万引き家族の佐々木みゆちゃんを連想。
水川あさみの田舎美人感、というか田舎描写の全体的にクソ最低な感じとかほんとに憎たらしかった。
田舎だけじゃなくて都会の金持ちのりんちゃんのあふれ出る人間味とかすごい良くて、楽しそうだったり嫉妬したり、
でも悪い奴じゃなかったり、一番身近な人達に微塵も理解されていないことに絶望したり…どんな状況どんな境遇でも生き辛さはそこら中にあふれてる感じとか本当に悲しかった。
あと普通にタバコ吸ってるとことか良かったなぁ。
LGBTと横並びで表現されることが多いから一緒くたにみえるだけど、
レズとゲイとバイが性的嗜好なのにたいしてトランスジェンダーはほんとにそれどころじゃないというか、
周りの目はもちろんだけど、そういう偏見がなくなっても肉体的に解決することはないし、
こういう言い方は慎重にならなきゃいけないけど、
劇中で田舎のババアが言うような身体に対して心が違う性別なのが病なんじゃなくて、
心に対して身体が違うことがどうしようもない病なわけで、
そいういう病を生まれながらにもってしまった人には周りの人間や社会が全力で助けてあげなきゃいけないと思う。
生まれ持った不幸は仕方ない、でもそれを切り捨てるような国にはしたくない。
うん、選挙いこ。
いろんな生き辛さを抱える人たちを描いた映画だと思うけど、それでも生きてがんばんなきゃって終わり方ですごい良かったよ。