NicoJay

サイレント・トーキョーのNicoJayのネタバレレビュー・内容・結末

サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)
1.6

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
山口アイコ(石田ゆり子)、朝比奈仁(佐藤浩市)、須永基樹(中村倫也)の人物背景がわかりにくい。
出演場面にけっこうな尺を割くわりに、高梨真奈美(広瀬アリス)と友人の印南綾乃(加弥乃)を登場させる意図が汲み取り難い。
山中のログハウスみたいなところで爆発物取り扱いの指導を受けていた女性。若かりし日の山口アイコらしいが、石田ゆり子と似ていないにも程がある。

また、自死した山口アイコの元夫は、なぜあれだけの爆発物と起爆装置(雷管・信管等)を秘密裏に入手できたのか。それこそ警察、自衛隊、政府にとって由々しき問題であろうに、何の説明もなくストーリーが進行する。

高梨から資料を受け取った西島秀俊演じる刑事が、喫茶店で須永にいきなり拳銃を突きつけるけれど、日本警察の捜査のあり方として現実離れし過ぎていないか。
そもそも、情報を引き出したい相手の頭に銃を突きつけるのは意味がなく、矛盾してさえいる。

話題になっている爆発シーンも切り貼りだらけなうえ、渋谷駅ハチ公口のコインロッカーに爆発物があったらしいけれど、駅構内や地下街の人的・物的被害がまったく描かれないのは片手落ち。

終わってみれば戦争反対を訴えるありきたり且つ非現実的な主張で、新しさを感じなかった。
NicoJay

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