出演者も良くて、ハラハラの展開はそれなりに面白かった。武力行使による戦争を、軽々しく口にする政治家、危機感ゼロでウケることならなんでもやる大衆に、思い知らせたいというのもわかる気もするけど、切迫感が乏しく感じられて、スッキリしないし、人間関係がそれでそうなる？という疑問も湧いてしまって、モヤモヤが残る展開だ。パニック映画はもう少し白黒はっきりさせる方が後味いいかもなぁと思わされた。(事件って、何より動機が大事だからなぁ、そこがなんだかなぁなんだよなぁ。)それでも、犯人と思われた人物が実は！という二度裏をかくとこははよかったし、無表情な中村倫也から目が離せなかった。
