こく

ファーストラヴのこくのレビュー・感想・評価

ファーストラヴ(2021年製作の映画)
3.8
宣伝とかでサイコパスに翻弄される法廷ミステリーかと思ったら、文芸作品を原作にした重めの映画でした。

殺人のきっかけとなった、毒親&ロリコン描写が全編に渡って匂わされ、描かれる。中々な胸糞嫌ミス作品です。女性には厳しいかも。

PTSDを抱えたカウンセラー北川景子の演技が厳しい。台詞は舞台口調。知的で真面目な人=舞台風演技みたいな解釈。トラウマ発動時の演技がさらに厳しかった。「ウ、ウグッ」とか連呼して喉元を掴むようにして、目を見開くって、食べ物詰まった人ですよ。

対して、全く底の見えない容疑者を演じた芳根京子の演技が本当に上手い。ジョーカー的な他人を翻弄する会話が見事。本音をぶちまけたり、トラウマ発動するシーンでは、はっきり北川との演技力の差が出てしまっていた。

タイトルの意味は、法廷で被告人のために証言したコンビニ店員の事だと、勝手に解釈しました。
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