ズドンと重い社会派ヒューマン・ドラマ・・・でした。
真実と正義
被害者と加害者
加害者家族に対する社会的制裁
片親と貧困
家族の犯した罪とどう向き合うか。
ドキュメンタリー監督の木下由宇子は、いじめ自殺事件の真相を被害者と加害者の両サイドから丁寧に追う。
そのかたわら父の経営する個人塾の講師として手伝う。
そこで第2の事件が起こる。
2つの事件が重なり合い、自分の身に決断の時が訪れる。その時、由宇子の天秤はどっちに傾くのか。
我が身に降りかかった重い決断を、ある意味の損得で冷静に判断し対処する由宇子に仕事の出来る人の本質を見ました。
一瞬心温まる由宇子と萌の擬似親子関係も破綻が見えているので、見ていて辛いものがあります。
終始重たく、救いのない鬱展開なので、元気のない時に見ることはあまりおすすめしませんが、中身の詰まった意欲的な映画でした。