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ぶあいそうな手紙のchipのレビュー・感想・評価

ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)
4.5
とても良かったです。


ブラジルの地方都市で
78歳、ほとんど目が見えない一人暮らしのエルネスト。
お隣の気のいい友人とのかけ合い、それから偶然知り合った今時の女子ビアと、次第に親しくなっていく様子に、
笑ったり少し悲しくなったり…
とても良かったです。
知り合ったばかりの若い女を信じ切る父を心配する息子の気持ちもよく分かります。
介護問題は、どの国も同じで…
頑固な父に手こずってました。


手紙は
待っている時間と期待で心が躍る、だから好きなんだ…
待つのは僕の得意技!
エルネストが言いました。
あ…小学生の時、文通相手からの手紙を心待ちにしていたこと、思い出しました。

幼なじみの女性から届いた、夫死亡の手紙。。
この手紙を読んでくれて代筆してくれたのがビアでした。
手紙の返事を書く時、
拝啓…と言うエルネスト、
友だち相手にそれは堅苦しすぎる、と言うビア、
こんなふたりの会話がとてもいい〜大好きなシーンです、
ほっこりします。
年齢や人種は違っていても、
ふたりはいい友だちだったと思いますよ、たくさん笑って、たくさん話していましたから。
アミーゴ、チャオ、オラ、
グラシアス…
スペイン語の明るい響きもいい。
使ってみたくなりました、(๑˃̵ᴗ˂̵)
レコードの曲に合わせて、エルネストが機嫌良く躍る姿は、本当に楽しそうでした。


エルネストの選択…少し思いがけないラスト、
でも、最高のラストでした!


目が見えなくても、人を見る目は確かでしたね~
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