滝井椎野

アントマン&ワスプ:クアントマニアの滝井椎野のネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

小さな世界でのコミカルなアクションが楽しい作品だった本シリーズ、まさかこんなにも規模の大きな話になるとは当時思いもよらなかった。
シリーズもここまでヒットするとこんなにも自由な作風で色々な作品を作れるのだから凄いなぁ……と、MCUを観ていると実に感慨深く感じる。
本作でいうと、MCU版スターウォーズといった感じで、量子世界人のデザインや世界観等、何とも楽しかった。にしても、ビル・マーレイがちょっとした役で出てきて呆気なく出番を終えたのにはついニヤけてしまった。

新たなフェーズの開幕ということで、本格的にカーンの脅威が描かれた本作。上手いと思ったのが、クライマックスで量子人達の団結とアリの大群という数の強さ(これが実に燃える展開で良かった)を描いておいて、最後の最後でカーンの集結を持ってくる演出。この絶望感が凄い。
こうなってくると、何だかんだでアベンジャーズの集結が待ち遠しい。

今回、結構深刻な内容であったがスコットのキャラのお陰で楽しく観れた。あの微妙に締まらない感じがやはり良い。
少し残念だったのが、スコットの泥棒仲間の出番が無かった点。ルイスたちとのやり取りが好きな身としては若干の寂しさを感じた。
滝井椎野

滝井椎野