dowaikiは家にいる

鬼手のdowaikiは家にいるのレビュー・感想・評価

鬼手(2019年製作の映画)
3.0
〜君たち普通に対戦してもいいんだよ〜

"囲碁用語. 鬼手(きしゅ). 相手の意表を衝いて、肺腑をえぐる鋭い手のこと。「おにで」とも読む。"(日本囲碁連盟HPより)
タイトルも囲碁用語だったのね。裸のチョン・ウソンが冷凍庫で囲碁をうつ怪作『神の一手』のスピンオフ(英題2ってなってるけど続編ではない)。『神の一手』で主人公がただの一度として勝てなかった壁の向こうのミステリアスな相手、碁神グィス(鬼手)の誕生を描いたスピンオフ。

『神の一手』観てなくても大丈夫。観ててもそんなに変わらない。それに、どっちから先に観ても大丈夫。囲碁ルール知らなくても大丈夫。俺も知らないが楽しめている。
相変わらず趣向を凝らしたいろんな囲碁デスマッチが楽しい。なんで毎回毎回命かけてんだよ!ツッコミながら楽しもう。達人同士、勝負自体は真摯に執り行われる。花札とポーカーのタチャシリーズみたいにイカサマが主軸ではない。けど、行き着く先は同じ。命の取り合い(なんでそうなる?)。

グィスはいわゆるアカギ的な存在なんだろう。負けない絶対神グィスの若き日の活躍。演じるクォン・サンウが少し弱かったかな…雰囲気が合わないというか。のっぺり顔面でニュートラルなのはいいんだけど華がない。
サイドキックにキム・ヒウォン!もっと前面に出てきて!ほしかった。

全体に手堅い感じ。俺はまた爆笑したかったんだが…