ちびねこ

鬼手のちびねこのネタバレレビュー・内容・結末

鬼手(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かったです。
クォン・サンウ、台詞ほとんど無いです。
1番ビックリするのは、主人公の名前が出て来ないんです(ラストで出て来ます→グィス)。
これも目新しい感じだと思いました。
因みにこの作品は2015年にチョン・ウソンが演じた「神の一手」のスピンオフだそうですが、前作を観なくても全く問題は無いです。

ストーリーは復讐劇。
それもグィスとグィスの目の前で焼身自殺した男の息子ウェトリ(ウ・ドファン)の2つの復讐が書かれています。
このウェトリ、結構 怖いです。
殺人マシーンみたいな碁盤を自ら作って勝負を挑みます。
熱い液体が顔に向かって吹き出すように改造されていて、あんなんルール違反じゃないの?
ってか、みんなルール違反ばっかりだったような気がします。
透明の石とか、白か黒か分からないやん!(笑)
でも実際に色々な石はあるらしいですよ。

囲碁の知識が全く無くても全然 大丈夫です。
そもそも、そんなに対局シーンは無いし、どちらかと言えばアクションの方が多いです。
クォン・サンウと言えばあの鍛え上げた肉体美ですよね。
逆さ吊りになって腹筋しながら囲碁を打ちます。
有り得ないけど(笑)
でも超格好いいです。
いつものあの白い肌が真っ黒です。
焼いたのかな?
個人的には白い肌の方が好きで。
そして、超強いです!
負けません!
囲碁も喧嘩も!!!

あと、途中から一緒に行動するようになったトン先生(キム・ヒウォン)。
この人がピーンと張りつめた空気を癒してくれます。
しかし、このキム・ヒウォン、見てるだけで笑ってしまいます。
いつも少し足りない役が多いんだけど、そんな演技が上手です。
ノワールにもいくつか出てるけど、出来ない男なんですよね。
私的にはちょっと可愛いぃイメージです。

ラスト、にっくきファン・ドギョンに勝負を挑む時に着ていた白いスーツ!
「天国の階段」を思いだしました。
あの時はまだ若くてスーツに着られている感じだったけど、今回は完璧に着こなしていました。
対局の前に100人と打たされ、腹部には刺された傷が悪化して耳からも血が流れていてボロボロでしたけど。

ラストでトン先生は教会で結婚式を挙げた後に新婚旅行に出掛けます。
その時に「今度 会ったらお前の事を“鬼手 グィス”と呼ぶよ!」って言うと、グィスが初めて少しだけ笑います。

でもグィスがどんなにいい男でも、ずっと同じ服を着てましたよ。
たぶん…。
途中で洗濯してたのかな?
荷物は肩掛けバッグだけだったけど、着替えが入っていたのかな?
実は臭かったのだろうか???
ちびねこ

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