碧

エルヴィスの碧のネタバレレビュー・内容・結末

エルヴィス(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

7月15日、2回目。

どうしてももう1回観たかった思いがやっと。
2回目観たら3回目観たくなったぐらい、すべてが滲みいってきた。
オースティン・バトラーの役作りへの努力が生み出した結果(作品)の凄まじさ、改めて。
エルヴィス・プレスリーの楽曲と才能と存在の神々しさ、改めて。

ラスト御本人映像のところ。
あそこで死ぬのは、さぞ無念だったろう…と思ったら泣いていた。
1回目より刺さった証拠なのだろう。
やっぱり、この作品素晴らしい。







7月1日、IMAXにて。

この時代の音楽とエルヴィス・プレスリーという人を少しでも知ってる知らないでは、評価も天と地ほどの差になるであろう作品。
私自身クイーンのファンではなく、いくら話題になろうが響く気がしなかったので『ボヘミアン・ラプソディ』観ていない。

個人的には、待ちに待ったど真ん中な作品だった。
予想通り…痺れまくった!
特に五感至る所への技巧とエンタメ感が凄いし、御本家の映像も織り交ぜて観れるという眼福な仕上がり。
映画というより、これはハイスペックな映像作品だな、と。
バズ・ラーマン監督については詳しくないなーと過去作品見たら「あー!」と。
『ロミオ&ジュリエット』の感じを少し思い出した。

観ている時は謎に思っていたが、鑑賞後調べたらダンスだけでなく歌もオースティン・バトラーの実力だそうで!
それを知って、もう1回観ると決めた。
正直、予告の段階ではエルヴィスの面影には少し遠いように思っていた。
でも今日、本編として目の当たりにし、オースティン・バトラー演じるエルヴィスが紆余曲折しながらもスーパースターとしての人生を歩んでいくなか、良くも悪くも変化をおびていくその顔その姿はもうエルヴィス・プレスリーにしか見えず驚愕した。
青い目と妖艶な口元、そして何よりあの歌唱力とダンス…もう完全に憑依していたと言っていいと思う。

メンフィス、B.B. キング、黒人音楽、ゴスペル、そしてエルヴィス・プレスリー。
自分が洋楽に目覚めたキッカケを改めて目の当たりにして、何度も鳥肌が立った。
序盤『hound dog』をめちゃめちゃカッコ良く歌い上げてた黒人女性は、さしづめビッグ・ママ・ソーントン役ということなのか?
何にしろ私には鳥肌立つシーンが多すぎたし、立ち上がって踊りたい衝動にもかられた所も。
(エルヴィスの歌唱シーン、個人的にはもう少し長めでお願いしたかった)

改めて…エルヴィス・プレスリーはファンを何より大事に、ファン在りきの人だったんだと知れて良かった。
そして、一気にオースティン・バトラーのファンになった。
彼は本当に凄い!

トム・ハンクス。
正直、オースティン・バトラーが全部持ってった感があるので、存在としてちょっと残念な感じではあったけど、でも彼の悪役は好き。
表情の繊細さは、さすがお見事。
いぶし銀的なトム・ハンクスだった。
碧