このレビューはネタバレを含みます
1955年
それまでは世の中には大人と子供の違いしかなかったらしい
しかしこの時代になって、若者は自我を主張し始めた
若者(ティーネイジャー)の文化が生まれたのだ
そんな社会の
そこにエルヴィスがいた
そしてサイコパスマネージャーのトムパーカーがいた
どれが欠けても
その後のエルヴィス·プレスリーは存在しなかった
メンフィスで育ったエルヴィスが、黒人音楽に魅せられて腰を振り、歌ったのがこの時代の若者の心を掴んだのだ
1955年、この時代を私は知らないが
しかし彼の歌は沢山知っている。
以前テレビでエルヴィスのドキュメンタリーを観たとき
彼が何とも言えぬ哀しさを漂わせていた事を覚えている
フレディマーキュリーにもジョン・レノンにも哀しさは感じなかったのに
何故だろうの答えがこの作品にあった
切ないエルヴィスがこの作品の中にいた
ウキウキする楽曲とともに
苦しむ彼がいた
オースティンバトラーは決してエルヴィスとそっくりというわけではないが
時々エルヴィスが彼に憑依したのかと思える場面もあった
特にエルヴィスの最後のステージの様子はどっちがどっちだかわからないくらいだった
この映画はずっと配信でもいいかなと思っていたが
やはり観て良かった!
あの時代を駆け足で生き抜いた
孤独なロックンローラー!
彼の音楽は永遠に生き続ける!
🎻🎸🎻🎸🎻🎸🎻🎸
《彼がいなければビートルズもクィーンも存在しなかった》