「Elvis has left the building」
エルヴィスは建物を出ました。
エルヴィスが会場を去ってなお観客は帰ろうとせず、そこでアナウンスされた言葉。
私の好きな映画の劇中のセリフでも用いられており、「お帰り下さい」という意味が転じて、「これで終わり、望みはない」ということを表す慣用句として知られている。
エルヴィス・アーロン・プレスリーは若くしてこの世を去ったが、彼が築いた反骨精神や彼の音楽のスタイルは、The Beatlesをはじめ多くのアーティストに影響を与えた。だから、「Elvis has left the building」という言葉は「エルヴィスは去ったが、彼の魂は残り続ける」とか、そんなプラスの意味もあったら素敵だなと思う。
彼のスターとしての軌跡は、まさに映画になるほど波乱万丈で、彼の夢とそれに伴う苦悩が、現実の厳しさを突きつける。彼の音楽家人生に大きく影響を与えた人物、パーカー大佐が本作のキーパーソンとなっており、成功を追い求める二人がどのようにして伝説をつくったのか、ぜひご覧になって確かめて頂きたい。
ロックを愛する者として、その礎の一人であるエルヴィス・アーロン・プレスリーに惜しみない敬意と愛を込めて。
p.s.はじめての貸切。ど真ん中にポツンと一人。贅沢な時間でした。
