公開2日目に鑑賞。
エルヴィス・プレスリーの伝記映画にして音楽映画。
エルヴィス・プレスリーは世代じゃないから、あんまり曲を聴いてこなかった……
知ってることやイメージとしては、当時を代表する煌びやかな大スター、亡くなる前は結構ボリューミーな体型だったのかな？ くらい。
今作で初めてルーツがブラックミュージックにあること、それゆえ批判や活動に対する妨害を受けたことを知った。
とにかく主演のオースティン・バトラーの熱演と、役作りの憑依っぷりが凄かった！
年代によって見事に演じ分けつつ、全年代を通じてエルヴィスの音楽への情熱や純粋さ、家族や妻に対する愛が伝わってきた。
そしてエルヴィスをプロデュース＆マネージメントする「大佐」ことパーカーが怖すぎる……
何て信用ならない語り手……！
良い人イメージの強いトム・ハンクスが演じているからこそのギャップがこれまた怖い。
エルヴィスの家族にそれとなく取り入って自分に依存させる手口の巧みさとか、観ていてゾッとしたよ……
そしてエルヴィスが海外ツアーをやらなかった背景にそんな理由があったなんて……
B.B.キング役のケルヴィン・ハリソンJr.も歌える俳優だしパフォーマンスしてほしかったな！ と思うけれど、エルヴィス・プレスリーの映画だからまあ仕方ないのかな。
バズ・ラーマン監督作品らしい、煌びやかなビジュアルで惹きつけつつエルヴィスの純粋な愛が印象に残る作品で、好き。
