特売小説

ライブリポートの特売小説のレビュー・感想・評価

ライブリポート(2019年製作の映画)
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被写体の動きを追い掛けて移動するカメラは臨場感をその映像に与える、けれど格闘シーンで接写気味に被写体を捉えるカメラはなにを映してんだかさっぱり判んない。

市民を巻き込んで市街地で繰り広げられる追跡劇に銃撃戦は絵面的に派手だしスリリング、だけども減り張りのないままだらだらと間延びしているようにも感じる。

敵役、執念深くしつこいところは応援したくもなるけど取って付けたみたいに無個性。

最後、感情的にも盛り上がる大団円的な絵面ではあるけれども時間との勝負となる状況では互いが互いの邪魔になるだけで効率悪いよな、なんて思っちゃう。

現代的なギミックに走る前に伝統的なバディものとして基礎をしっかり築いてあれば一定の面白さは約束されていた筈、だのに主人公となる男女二人に関係性は皆無だし、対照性も特には見出せない。

総じて、やりたかった事を一つも実現出来ていないこれは駄作ではないかしら、と。
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