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仔鹿物語のぉゅのレビュー・感想・評価

仔鹿物語(1946年製作の映画)
3.7
2021年 鑑賞 21-317-21
マージョリー・キナン・ローリングス先生の同名小説を原作に、「蜃気楼の女」「ドーヴァーの白い崖」「愛の調べ」等のクラレンス・ブラウン監督のファミリードラマ作品。

自然豊かなフロリダ州の田舎。 バックスター家の気弱な少年ジョディ(クロード・ジャーマン・Jr.さん)は父親ペニー(グレゴリー・ペックさん)と母親オリー(ジェーン・ワイマンさん)と暮らしていた。 ある日、父親が狩猟中にガラガラヘビに噛まれ、とっさに付近にいた雌鹿を殺し、肝臓で毒を吸い出した。 雌鹿に連れ添っていた子鹿を父ペニーから与えられたジョディはこれを飼い始める...

“愛することを恐れないで”
自然、風景、動物、植物の素晴らしさを説く父ペニー。田舎に住んではいるが、最低限以上の近代化はしている(ここら辺の地域では、電気が通ったのが一番最後だった記録は残っているそうだが、何世代か前のお話)し、不便さを楽しむことはないなぁ(むしろもっと近くにコンビニ程度があればいいんだが、じじ様ばば様が多いからなぁ 売上はがな...)。

ある朝、家畜の牛が何者かのに襲われ、その犯人を追いかけて森に入ったことや、両親や周りの人との触れ合い、親鹿の命でペニーの命を救ったが、子鹿の親はいなくなり... その子鹿を育てること(子を見つけた時、子鹿を抱きしめ、ペニーに見せる際のジョディの笑顔も見所)で、ジョディと子鹿の成長、命の尊さを教わる経験をする。
また、あの食卓のシーンの「いただきます」、森の中での「肉を食べずして どうする」、馬車での「得て失い 失って得る」などの言葉も刺さる!

喧嘩の後のジョディ、ペニー、オリー家族のやりとりがいいっ!なんか凄く温ったかい気持ちになった。
ジョディはある大きなひとつの経験をすることに... 大切な人とのお別れ... この経験は後のジョディのある決断に繋がる?

太陽。自然の恵み。家族の不和の時に昇る太陽は、家族の絆をより強固に!だが...

とある事情からジョディは人生で一番大きな決断を... あの時のジョディの行動、表情が... 凄く来るものがあるが、もう育てられません → 適当にそこら辺の自然に返す → その一帯の生態系が崩れ、自分たちにも被害が... 命の線引きってとてもとーーーーーーーーーーーーーーーーーっても難しいのはわかるし、でも、命を預かることもとてもとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっても重要!そして、命の尊さ、命の重さをも感じた作品だった!
ただ子どもに観せるだけに終わらず、親も子どもに命の尊さ、命の重さを話し合ってもらう作品だ!早速私も... って、子どもどころか、離婚歴なしの独身やないかーい!
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