バビロンののわのネタバレレビュー・内容・結末

「私は生まれつきのスターよ」(ネリー)
「長く続くなにか大きなものの一部になりたい」(マニー)
ラ・ラ・ランドのみ視聴したことがありロマンスを想像していたが、酒タバコドラッグそしてエログロに塗れていて下品だった。
登場人物たちが話しているシーンの背景で事故が起こっている場面が多く、これは混沌だと思った。
毒蛇のシーンで、ブラッド・ピット演じるジャックが映画のワンシーンを見るように俯瞰する場面が印象的だった。また、映画は誰でも楽しめる大衆向けの娯楽で、映画に輝きを見出す、それが人々が映画を愛する理由だと知ることができた。ジーン・スマート演じるゴシップ屋エリノアの、この世は盛者必衰で、それは映画界も同じだが、フィルムの中に登場する人物は決して色褪せることなく、100年後も亡霊として人々の目に映るのだという言葉が心に残った。
映画界の歴史をマッシュアップしたラストが芸術的だった。人の夢は儚いけど、輝いていて素敵なものだと思った。
この映画の下品さはわたしには合わなかったが、本質は好きだった。他の映画も見てみたくなった。