このレビューはネタバレを含みます
豪華俳優陣、最高のサウンド、紛れもない映画愛
こんなに素晴らしい要素が揃っても陳腐な映画だったと感じてしまう。
大前提として、私はセッションが今まで見た映画ランキングでベスト10に入るほど好き
もちろんララランドもそれなりに好きだ
前評判や俳優云々を抜いて手放しで観にいこうと思えるのはこの監督とフィンチャーくらいである
そのためとんでもない期待値だった。
結果それが裏目に出たと思う。
この映画を語る上で外せないのがＯＰ
迫力満点の絵面とそれをより盛り上げる演奏
酒池肉林にドラックとなんでもありの映画業界が華麗かつ優雅に写し出されてた。
多分このシーンがこの映画最大の盛り上がりどころ
映画のあらすじは、夢を語り合った若者二人とブラピ演じるイケオジの栄枯盛衰物語
この監督お気に入りの夢追う若者に焦点をあてつつ業界を良く知るおじさんも追加
物語が進むにつれ時代に受け入れられなくなっていく二人の映画俳優の悲しい結末
愛した女のをなんとか助けようとする男
なぜ楽しめなかったのか、その理由の一つは没入感不足
主人公もヒロインにも脇役にも誰にも感情移入できなかった。時間が経つにつれまーゴットロビーへの苛つきは増し、最後の最後まで一観客としてみていた。
いい映画はその映画に入り込んだような気分になれる、それが映画館なら尚更
最後の場面でも感情移入しきれないままだったから泣いてる男を見ても冷めたような気分になった。
人生も映画もチョコレートの箱のようなもの開けてみるまではどんなものかわからない
時代の流れも同じように来てみないとわからない
もしかしたら映画も時代の流れで短編ものばかりになってるかも
どんな時代になってもこの映画のように映画を好きな気持ちだけは忘れずに生きたいですね
