デイミアン・チャゼルによるムービースペクタクル!
大物プロデューサーのジャック、ハリウッドでの仕事を夢見る青年・マニー、女優としてスターになる為に生きるネリーが三者三様の道筋を辿る。その終着地は、どれも儚さを感じるが、なぜか喪失感はない。
セットからスタジオでの撮影へ、無声映画からトーキー映画へというように、時代と共に移り変わる映画の歴史を辿る物語でもあり、この変遷が3人の物語の肝にもなっている。
終盤ブラピが劇場で自身の映画を見る観客の反応を脇から伺っているシーンは、なんとも印象的。
あとは、これまた終盤ブラピが映画誌の編集長の女性を訪ねるシーン。
映画は、長い年月が経っても色褪せることなく残り続けるが、一方で作品や出演俳優の人気は刹那的なことがほとんど。歴史に名を残す映画、俳優はごく一部で、大多数が時の移り変わりとともに埋もれていく宿命なのかと、考えさせられた。
クライマックスのチャゼルの演出意図は何だったのか?気になる。。