このレビューはネタバレを含みます
シリーズ通して、どの作品もドラマのあるサスペンスとして一級品。東野圭吾の原作のもつ魅力を2時間ちょっとという短い時間に詰め込んでいる。
柴咲コウのカムバックはもちろん、本作で難しい役どころを熱演した北村一輝、脇を固める岡山天男や吉田羊、檀れい、椎名桔平など豪華俳優陣の演技も見どころ!
しかし、今作で1番印象に残ったのは、ずんの飯尾。過去の事件被害者の父親役を好演。被害者遺族の悲しみ、精神的な疲弊や苛立ち、復讐心を抱えながら堪え忍ぶ姿。味と深みを感じたその演技に助演男優賞もの。
少し気になったのは本編前の原作小説のCMのナレーション。「復讐者たち」と犯人が複数犯であることを明らかにしており、前知識なしで観ようとしていた私としては少し気になってしまった。