Morohashi

バビロンのMorohashiのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
3.5
どっかの社説で「昔のハリウッドはこんな感じだった」と読んだけれど、正直「どのへんが?? 全部リアルなんだったら、相当ヤバい業界じゃないか??」と困惑。
トーキーへの移行の話もあったりして、おそらく当時の映画人はこういう苦労をしていたんじゃないか、という点に関しては納得。

あの「ラ・ラ・ランド」の監督が…と言うけれど、描写というかスタイルがかなり違う。
同じ監督が作ったとはとても思えないほど、エログロが激しい。果たしてどっちが監督が本当に描きたい姿なのだろうか?

でも共通している部分もあって、複数の作品で一貫して描いているのは仕事と愛の両立の難しさ。
主人公の2人の友情はなんとも切ない。
特に最後、メキシコの近くでパーティーみたいなところに乱入してからの、夜の街に消えるまでの一連のシークエンス。これが本当に胸を締め付けられる思いだった。

ところで、トランペッターにフォーカスを当てていながら、音楽にあまりセンスを感じなかった。
4つくらいのベースになる曲をいろいろアレンジして使いまわしている感じがあった。さっきもこんな曲聞いたな~みたいなのがたくさんあったし、それほど記憶に残るラインでもなかった。


演技で言えば、やはりトビーマグワイアがここでも相変わらず病的な感じがして強烈。
あとマーゴット・ロビーはさすが。うぶな感じからジャンキーまで、よく演じきれたなと尊敬。
ブラピは…正直言ってあまり印象に残らなかった。。すみません。
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