このレビューはネタバレを含みます
"映画"を主人公とした物語であり、作中において26年分の歳を取る。
その26年間で主人公が何に触れ何に影響され、どう成長し、天使や亡霊と共に永遠を生きながら周りにどう影響を与えているのか、どう影響を与え続けるのか。
監督が描きたかったのがそこなんだとしたら(というかそこなんだろうけど)そこの描き込みについては成功してるんじゃないかなって思う。
好きなもの全部ぶち込んでやりました愛の全てをぶつけてやりましたって潔さと、頼むから誰か話を聞いてくれってもう内には秘めておけない個人の限界とその決壊を見たラストの映画館のシーン。たまらんよね。
スクリーンのジーン・ケリー
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客席のマニー
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床をすり抜けて1F席
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客席をドリーして真上から俯瞰ショット
の流れが神でした。
上界⇅下界の見せ方。
コンラッドの最期を観るとやっぱり『雨に唄えば』のリナのことを思わずにいられないなぁと。