『エマ』ジェーン・オースティン著を何年か前に読んだ。すごく分厚い本だった。司祭の男性はなんだかいけすかないし、ちょっとワイルドな男性とはなんだか恋愛モードになれない、私の運命の男性はどこ？そんな感じになるはずのエマは自分のことはそっちのけで妹のような存在であるハリエットのキューピッドとして世話を焼くばかり。しかしそれも空回りして…
今作では、高慢で賢い女性エマをアニャ・テイラー・ジョイが演じている。
彼女の瞳の動きや輝き、ふと見せる表情がエマという女性をより美しく快活に魅せていた。
映画としては、世界観を大事にしているようで、全体的に纏う空気感はイギリスよりもフランス的。衣装も美しく明るい色で統一されていたりさりげない小物に美しさを感じたり。
ダンスのシーンは女優の魅せ方が上手いのかとても素晴らしかった。
まだ観ていない人のために結末は秘密に。
ヨーロッパの雰囲気を味わいたい、軽快でユーモラスな作品が観たいという方はぜひご鑑賞を。
