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アンテベラムのarchのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
2.8
白人至上主義者による"ヴィレッジ"

シャマランの『ヴィレッジ』と同じ、現実逃避した者達による時代遡行のユートピアが本作のネタであるが、タイムスリップやタイムリープの可能性を残す編集による作劇の妙か光る。ただどちらの場面(現代っぽいシーンとプランテーションシーン)も描写が足りない気がする。確かに黒人差別のシーンはたっぷりあり、彼女のいる現状の閉塞感は伝わってくるが、彼女が何者なのかや彼女がプランテーションで何者として生き、どんな交流をしたのかはぼんやりしていた気がする。
そしてプランテーションを運命していた者達の背景を「黒人嫌いな差別主義者」だろうという憶測に留めず、彼らが何故南部の生活をしてまで、黒人を奴隷として隷属させたかったのかを描いて欲しかった。

あと改めて予告観ると嘘予告すぎないか…
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