リリー

アンテベラムのリリーのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
4.0
「私のような人間はどこにでもいる」
この差別主義白人女による挑発的な発言は真実であり、「白人」とアフリカ系アメリカ人との分断は、南北戦争当時と現在と、時代が変わっても決して埋まらないのだと実感しました。「白人」のアフリカ系の人々へに対する意識は差別と侮蔑を超えて憎しみと脅威に変わっている気がしました。アメリカでの人種の分布においても「白人」の割合が急速に減っているため、白人至上主義団体は脅威を感じていると聞きました。
ヴェロニカとエデンが登場する時代背景については見事に騙されました。スマホの呼び出し音まで気づきませんでした!
南北戦争当時は、奴隷制を支持する南軍は合衆国から離脱して別の国を建国していたと聞いたことがあります。もしこれから分断が強くなったらアメリカが国として分裂することもあり得るのかと思ってしまいました。
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