ハナカズキ

アンテベラムのハナカズキのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
4.3
仲良くさせて頂いてるフォロイーさんのレビューを読んで面白そうだったので鑑賞。なんだか体調が悪いなと思いながらも途中で止められず、一気に最後まで見ました。(結果コロナでした。ただいま療養中😷)

先の全く読めない見事な展開に、散りばめられた伏線、そこに違和感なく溶け込んだ人種差別問題。全体的な雰囲気も含め少し前に見た「ゲット・アウト」にそっくりだなと思ったら、「ゲット・アウト」のプロデューサーがこちらの制作にも参加してるとのことでした。

「ゲット・アウト」より更に構成に捻り(ひねり)があり、似たような雰囲気とは言え、全く違う映画としてこちらもとても面白かったです。

アンテベラムという言葉は「戦前」、特にアメリカでは「南北戦争前」を意味するそうです。戦争と言ってもアメリカにおける戦争はいくつもあるのに「南北戦争」と特定されているところが興味深い。

日本でも「戦後」と言えば「第二次世界大戦後」を指すのと似たようなものでしょうか。

それだけアメリカでは南北戦争は大きな意味を持つということですよね。南北戦争後に奴隷制度が開放されますが、この映画を見るとこの現代でもそれを好ましく思っていない人達がまだたくさんいるようなことがほのめかされていました。

まだレビューは書けてませんが最近見た古い映画でも、南北戦争前の奴隷制度が懐かしいと言ってました。アメリカにおける南北戦争はとても大きな意味を持つことがよくわかります。

主演のジャネール・モネイの熱演が素晴らしかったです。
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